てぃーだブログ › 沖縄観光産業で、頑張っています。中村主任の奮闘記 › 学ぶ事 › テンペスト・孫寧温は、牧志朝忠がモデル。

2012年01月28日

テンペスト・孫寧温は、牧志朝忠がモデル。

豊見城のとある小料理屋さんで神谷良昌さんの[ゆんたく会]へ参加してきました。



飲みながら、食べながらの講義。
地元の叔父様たちと語り、琉球王朝時代の人物にスポットを当てて地域の歴史を学びました。

テーマは「琉球王朝末期の遭遇」


ベッテルハイム・・・イギリス人宣教医師
(1846年〜1854年那覇滞在:あだ名は波の上のガンチョー)


この講和の中で、最近東京で見つかった資料を紹介。1923年(関東大震災)、震災を免れた貴重な歴史資料です。ある年の9月、ベッテルハイム夫妻は、波の上から久米、泉崎・壷川・真玉橋を抜けて、豊見城の番所へ来た後、庶民の店で卵を買ったり、船で漫湖を渡り波の上に戻った記録を紹介しています。

王府や薩摩から偵察を受けて記録した資料でした。

来琉した外国人は外出に制限があったようです。当時、自由に散策できたか分かりませんが、面白い資料ですね〜


小説テンペストでも、孫寧温がベッテルハイムから語学を学んだりしていますが、そのモデルとなった牧志朝忠(まきしちょうちゅう)という人物がいます。

彼は、1853年と翌年にかけ前後4回来琉したペリー一行の交渉も担当していました。
当時の通訳を務め一行に
一目置かれた人物だったそうです。

1848年に国王は19代尚泰氏へと代わり、1853年、ペルリ(ペリー)提督が来琉した際、牧志朝忠は通事代表格までになっていた。朝忠 36歳の男盛り。

米国軍艦群の来琉に際し、朝忠は最初原則通り中国語による会話を交わしていたが、埒(ラチ)が明かないと知るや途中から
突然英語で琉球国の苦しい立場や交易のできない事情を伝え、更に「私はお国の大統領ジョージ・ワシントンを知っている。彼は偉大な人物でした。」と言って、ペルリ一行を驚かせたという話は、あまりに有名。
江戸幕府が黒船騒ぎで仰天震撼した、その黒船の一行を、彼は堂々と受けて交渉に立っています。

ペリー提督は、琉球を占領し石炭資源を探す事も考えていたようですが、大統領から占領はしないと言う返事だった記録もあるそうです。

[その後ベッテルハイムは、ペリー一行とアメリカへ渡り、南北戦争で
軍医になられたようです。琉球の語学や文化を理解し、彼が残した資料が1945年の沖縄戦に役立ったと言われています。]


牧志朝忠(板良敷朝忠)・・・琉球王府の通事(通訳)

沖縄の歴史教科書で牧志恩河事件で習った事ある人物。
牧志は二十一歳のとき、冊封謝恩使の随行員として清国へ行った。

帰国までの一か年間に牧志は中国語を学び・・・・・視野の広い人物であった」と記されている。恐らく当時、北京滞在していた彼は、清国がアヘン戦争が起き、
欧米列強に、植民地化されるアジアを真の当たりにし、国際感覚が磨かれたと思います。彼の語学力が脅威と取られる事もあり、琉球の妬む役人や薩摩の利用したい勢力の狭間で最後は悲しいい運命となります。




ジョン万次郎(1851年、糸満市大度海岸に万次郎は上陸します。)

御存知、幕末開国のキーマンに数えられる人物です。彼は、1851年旧暦1月2日に糸満市大度海岸に夕方万次郎は上陸します。その日那覇へ向かいますが、小禄あたりで
薩摩の役人に那覇へ入るなとお達しが出て、また戻る事になりますがその夜中に豊見城・翁長の高安家にお世話になることになりました。

その経緯は、憶測ですが役人の登板日が高安家だったのではと考えられているようです。

半年という期間、万次郎は役人の取り調べを受け、高安家にお世話になりました。
外の情報やベッテルハイムがいる事を知られたくない王府・薩摩は、彼にあまり外出許可が与えなかったようです。ですが地元の綱引きに参加したり琉球語も少し話せるようになっていたそうですよ。

その後、薩摩や長崎、土佐へ戻りました。

幕末の勝海舟・福沢諭吉などとアメリカ航海へも参加されたそうです。

地域の歴史が、沖縄の歴史、日本の歴史に続く「今」に繋がる。お話。


神谷良昌さんの本「琉球に上陸したジョン万次郎」
絵は儀間比呂志さんです。英訳付で、外国人も分かる絵本です。


現在、県内映画館では、「テンペスト3D」が公開中。

孫寧温の活躍は、フィクションですが、
モデルの人物が牧志朝忠であったのでは?
というのは、面白いですね。


右 テンペスト」ブーム 最高潮に!

日本、中国、欧米列強の狭間で揺れ動く19世紀の琉球王国を舞台に、
男として生きる運命を背負った女が繰り広げる波乱万丈の物語――。



(ポスターが張り出されていました。 
沖縄県内は先行1/14映画公開!)

沖縄出身の作家・池上永一さんのベストセラー小説が
原作で舞台やドラマ化しましたが、
今度は3D映画で公開が決まりました。

2012年1月28日 3Dロードショー
主役を演じるのは沖縄出身の女優仲間由紀恵さん。
出演者には、谷原章介さん、塚本高史さん、高岡早紀さんGACKTさんなど、
豪華な出演者が多数登場します。



沖縄にゆかりのある方々が多く出演中、
県内各地でロケを行っています。


この記事へのトラックバックURL

http://nakajo.ti-da.net/t3771498